chowder


・・・・・・・・・・・  2 つ の チ ャ ウ ダ ー ・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・  ■ ボストン・チャウダー と マンハッタン・チャウダー  ■   ・・・・・・・・・・・・

今日は 以前 ママのページで述べた 「地政学」と「食」を織り交ぜた話を 具体的にしてみようと思いますので 退屈だったら 飛ばして下さい。

 


チャウダーというのは 日本語では 「寄せ鍋」というところでしょうか。スープとシチューの中間的な存在で、2種類あります。

ボストン・スタイル= ニュー・イングランド   スープは白く、ミルクや クリームがベース。
マンハッタン・スタイル = ニュー・ヨーク  スープは赤く トマト味ベース の2種類があります。

1620年 「英国国教会」の信仰や教えに反発した 英国人が メイ・フラワー号という舟に乗って 
信仰の自由を求め、アメリカに上陸しました。 英国の「清教徒革命」という歴史上の出来事です。
最初の上陸の土地は マサチューセッツのプリマスという土地でした。その10年後には1000人もの 
英国人が ほど近い ボストンにやって来まいした。その際、気候の違いや 食糧難で 彼らの
生活は 困難を極めましたが、その様子を知った アメリカ先住民のネィティブ・インディアンが
小麦や野菜の種を 分けてくれたのです。それらを 栽培して 生き延びる事ができた…と言う話、
これが 『 収穫感謝祭 Thanks giving day 』の 起源だと言われています。

ちなみに何故アメリカなのに「インディアン」なのか?というと 当時スペインに住んでいた 
冒険家のコロンブスは 大西洋を横断して 新大陸(アメリカ大陸)を発見した時、彼の頭の中に 
「アメリカ大陸」の存在がなく、「インドにたどり着いた」と信じていた為、もともとの先住民を 
「インドの民=インディアン」と 名づけたという事です。世界地図ではなく 地球儀を見て下さい。
欧州から → 大西洋を経て → アメリカの東海岸…… って 結構 近いと思いませんか? ?

話は 少し それましたが そんなわけで ニュー・イングランド= 「新しい 英国」 という 
州に 名づけられ、チャウダーも 英国式と同じく ミルク味が ベースになっています。
まぁ、その前後に ニュー・フランスとか ニュー・アムステルダムとかもあったみたいですけど
… その 辺りは 詳しくは 知りません。失礼致します。

一方 ニュー・ヨーク は、こちらも 最初は 英国人が多かったようです。New York のYork
というのは 英国のとある1州の名前で 「新しい ヨーク州 」と名づける位ですから 英国人が 
最初に来たのではないか…と推測しています。そんな話を読んだ事があるような ないような………。
その後 こちらには スペイン系や イタリア系の 移民が 多くなった事から トマトを使うように
なったと言われています。もともと アメリカ大陸にはトマトはなかったと言われているので きっと
大西洋を渡ってきたんでしょうね。彼らには 欠かす事のできない食材だったのでしょうネ……。

ちなみに海外に 移民するとしたら あなたなら 何を海外に持って行きますか…?

海外に行って、「この国のイメージが…違う」と思う事が多々あります。その時 植民地時代や、移民の背景など
を考えてみると 私の場合 楽しみが広がります。 悲しい歴史なのかもしれませんが、ベトナムのフランス様式・
シンガポールのイギリス様式。この アメリカ東海岸も 私はバッファロー止まりですが きっと英国っぽさが 
漂っているのでしょうね。行った事はありませんが、アフリカも フランス領だったので 見た目がアフリカ人だけど 
国籍は フランス人だという方が すごく多いそうです。その歴史は アフリカの「奴隷海岸」に繋がりますが…。

またまた 話がそれましたが アメリカの東海岸のレストランのメニューには 必ず Boston  or Manhattanと 
二種類が並んでいると思います。ソーダ・クラッカー…と呼ぶ クラッカーかフランス・パンを添えて 頂くようです。

我が家では 子供は ボストン好み。 シチューそのままですもんねぇ。パパとママは マンハッタン好み(ラテン系)
なんで2種類 作る事になります。幸希は この クラッカーが 大好きで チャウダーは 二の次ですけど。 
「マンハッタン・スタイル」と 「ミネスト・ローネ」が どれ程違うのか ちょっと 謎では ありますが…… 。


作り方  材料は どちらも ほぼ 同じ材料です。


ベーコン 2〜3枚  じゃが芋 1〜2個  人参 半分  玉葱 1〜1.5個 あさり缶でも 生あさりでもよい。 水がブイヨン2カップ

ボストンスタイル

1.バター 20グラムで ベーコンと野菜と炒める。(バターなんか テキトウでいいです)
2.小麦粉 大さじ2 を 加え、粉っぽさがなくなったら 水かブイヨンを加える、あさりを加える。
缶の場合は 汁ごと。生あさりの場合は  身を 取り出す。(長時間 煮ると 身が固くなる)
3.野菜が柔らかくなったら 牛乳 1カップ (好みで 生クリームでも可) を加える。

マンハッタン・スタイルは ベーコンと野菜を炒め、次に あさり ブイヨンを加え、(同じく 実は取り出す)
トマト缶もしくは トマトのざく切りを加え 味が馴染むまで 煮込む。


アメリカのタミさん、もし 「それは ちゃうで!!」って 事があったら  教えて下さいね…




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