cocofarm
…  Coco Farm … 

1950年代 関東地方の片隅で 当時の特殊学級の中学生たちが鉛筆を 鋤や鍬に持ち替えて 山を切り開き始めました。
…中略… 自然と共に働く年月は「知恵遅れ」と呼ばれた少年たちを 知らず知らずのうちに寡黙な農夫へと変えて行きました。
… Coco Farm の案内から 抜粋 …


栃木県足利市にある 知的ハンディを持つ人たちの自立を目指して作られた 「こころみ学園」90名の利用者のうち 85歳を
筆頭に50歳を超えた人が 48名という 施設の運営する ワイナリーです。先日 夫が「読売Weekly」で、このワイナリーの為に 
単身アメリカから協力しに来た1マイスターの記事に感銘を受け、早速 見に行きました。詳しくは→  ブログ 信長日記 「ココ・ファーム ワイナリー」へ  


  

横浜から120kmの栃木県。首都高〜東北道で向かいました。「いや〜 初めてやな〜東北道♪…いや、待って…
そういえば、1昨年、本州縦断の旅、ここを通って 大阪へ帰った…汗。」 横浜〜東京〜埼玉〜群馬〜栃木…
「栃木の県庁って?」「富士宮」 「宇都宮やろ〜」 とにかく 山深いとろこに ワイナリーがありました。

山の斜面に葡萄畑です。 草刈をしている おじさんに「こんにちわぁ〜♪」と言って見ました。気ィよく、
「上がって見てごらん〜」との事… 一生懸命説明して下さったおじさんも 知的ハンディをお持ちでした。



 

↑ 売店、レストラン、ワインセラーがあります。 売店に入ったら、「Welcome Drinkの葡萄ジュースで御座います♪」

幸希、「乾杯♪」が めちゃ 嬉しい! グラス・離サザ〜ズ。




↑「ワ〜イ 気持ちいい〜♪」 空気は綺麗しね。山は雨上がりで 霧がふわり… 鳥の声 薔薇も栽培しています。


    

↑  せっかくなので テラスで何か頂きましょう。車なので ジュースです。

軽食。野菜もパンもソーセージも全て手作りです。本当にどれも 美味しかった!

それにね。ものすごく 繁盛しているのです。ここなら お情けではなく お金を払っても来たくなる。
そんな 隅々まで 味にもサービスにも 洗練された雰囲気にも 全てに行き届いたところでした。 
なんていうのかな。私時々 バザーやなんか行って思うんです。例えば ビールの蓋に色を塗って、
5円位で販売している… 投資が必要ないかもしれないけど 誰も買わんと思うし、(少なくとも私は
5円でも買いたいと思わない) なんか心寂しいじゃないですか。ええもん 作ったら 買う人 おる。



  

↑NOVOというシャンパンを1本 買いました。スーパークリングワインではなく、気圧をかけて長い年月をかけて
寝かせて、気泡を立たせる本当のシャンパンなのです。田崎慎也さんも絶賛したシャンパンは 沖縄サミットの
晩餐会でも 使われたとの事です…でも、それは もう 在庫切れとの事で 在庫のあった1種類のものを購入。
(スパークリング・ワインは ワインに炭酸を加えて作ります。シャンパンは 自然に泡が立つように作るのです)
ムッシュに教えてもらった 美味しいパンが おつまみです。(まさか隣で売ってるとは…)他 チーズ。

ラベルは 日本語・英語・点字で書かれています。「日はのぼる 美しき 泡 たちのぼる」
「いろいろな人達が、ともに生きていく新しい時代へのささやかなメッセージ」・・・との事。

「1950年代 少年たちは山を切り開き、土地を耕し 葡萄を育て始めました。1980年代 ワインの香り漂うこの山の麓で
幸いに満ちた新しい世紀を夢見ながら 1990年代 シャンパーニュの伝統に敬意を表し 泡立つ酒作りが始まりました。中略…
人間ができるささやかなことの全てを行う人間の手。 自然と膨大な年月と はかりしれない寡黙な手仕事から NOVOは生ま
れました。たとえ 逆境の日々にあっても 陽がのぼる明日を信じ  人生を愛し 慈しむために。」






【本当に世の中を変えるのは 権力や富ではなく また 数と力を頼む行動や声高な主張でもなく
静かな持続する意思に支えられた 力まず、目立たず、おのれを頼らまず、速攻を求めず、粘り強く
無私な行為です。】 ジャン・ジオノ著 「木を植えた人」 ……パンフレットより抜粋……

↑ 葡萄の植樹のお誘いです。6年後に その木からできたワインをもらえます。幸希の小学校入学の記念に 植える事に
しました。 ヌ〜ボ〜(お初)が頂けるのは 小学校を卒業して 中学生になった秋です。 そう思うと なんだか人生って
長いようで短い、子どももあっと言う間に大きくなります。子どもも葡萄も 手塩にかけて 育つ、勝手に大きくなる
のではないんだな…。「こども」と「自然」自然と向き合うという事は 例えば、 「梅雨が来るから こうしよう」
「暑くなる前に 草抜きをしよう」それが 「来年は こうしよう…」… と 明日に 来年に希望が持てると言うことでは
ないでしょうか。 これは 障害を持つ人にとって 不安ばかりが先立つ人生に大きな 希望になったと思います。

「こども」「障害」「自然」「農耕民族としての日本人」 そういうものが頭をよぎった 今回の旅でございました。


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